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「当たり前」の対義語は?

  • 執筆者の写真: mata-ne
    mata-ne
  • 14 時間前
  • 読了時間: 5分

更新日:8 分前

― ROOTS CAMP 夏合宿を終えて ―


こんにちは、またね自然学校たんたんです😊

今年から またね自然学校では新たに「米づくり」をスタートしました。

種もみから発芽させ、休耕田に埋まっていた大量の石を取り除くところから始まった米づくり。

とにかく、想像していた以上に大変な作業の連続!

田んぼで過酷な作業をしながら、私の頭の中で何度も繰り返していた言葉があります。

「当たり前って、なんだ?」


毎日、当たり前のように食べていたお米。食卓に並ぶ調味料や、お肉。

それらはどこから来て、どれだけの人の手や時間、自然の力を経て、私たちのもとに届いているのだろう。


またねっ子の子どもたちと、その「当たり前」の裏側を、知識として学ぶのではなく、

自分たちの身体を使って、そのROOTS=根っこを辿ってみたい。

そんな想いから生まれた、この夏の企画 ✨【ROOTS CAMP】✨


初日の夕食は、スタッフがスパイスから手作りしたキーマカレー。

子どもたち、大喜びでおかわりが続出!


夕食を終えてスタッフひなちゃんから今後の食事に関するお知らせ。


「明日から皆んなが使える食材は・昆布・干し椎茸・鰹節・煮干し・梅干し・海苔・胡麻・糠床。そして自分達で体を動かし手にした食材だけ!頑張らないと煮干しだけの日もあるかも?!」


 

そして迎えた2日目。

早朝5時に起きて、みんなで「田んぼ」へ!

子どもたちで分担しながら、雑草やヒエ、アワを抜く作業を頑張りました。

朝から田んぼに入り、泥に足を取られながらの草取り。


帰ってきてからは、そのまま「畑仕事」と「動物🐓🐐のお世話」へ。

畑仕事をして、野菜を収穫する。


鶏の世話をして生みたての卵をいただく。


お腹ペコペコ、やっと朝ごはん!

食卓に並んだのは、

白いご飯と、きゅうりの糠漬け4枚。

「これだけ?」と不満が出るかと思いきや、予想に反して文句を言う子は一人もいませんでした。

むしろ、みんなゆっくりお米の甘みを噛みしめながら、

「美味しい!」「お米、甘い!」

と大喜び。


中には、4杯おかわりする子も!!

朝早くから自分たちで田んぼに入り、汗をかいた後に食べる一杯のご飯。

いつも食べているはずのお米が、少し違って感じられたのかもしれません。

ここから、自分たちの手で食卓をつくっていく日々が始まりました。


3日目は、中伊豆で活動する岩田麹屋さんを講師に招き、味噌づくり。

麹や発酵について教えていただきながら、自分たちの手で味噌を仕込みました。


今回仕込んだ味噌は、このまま冬合宿までじっくり育て、みんなで味わう予定です。

さらに、“もろみ”を搾って醤油をいただく体験も。

(3日目から味噌汁が作れるようになった✨)


その後も駿河湾で海水を汲み上げて薪を焚べて2日間かけて煮詰めて「塩」を手作りしたり


皮が付いた状態で冷凍保存しておいた🐗猪をみんなで捌き、命から「お肉」をいただきく。

(6日ぶりのお肉)


養蜂場では🐝蜂について学び、「蜂蜜」をいただく。(7日ぶりの甘味)


体験を重ね汗を流しながら食材が少しずつ増えていきます。

そして食材を得るだけではなく、その日に使える食材を見ながら、子どもたち自身で献立を考えます。


おかず担当・汁物担当・飯盒担当

毎回、子どもたちの希望に合わせて3つのグループに分かれ、食事をつくっていきました。



スタッフが献立を決め、作って、出すのではなく、

自分たちで考え、自分たちで作り、自分たちで食べる。

食卓そのものを、子どもたちの手でつくる😊




今回、イメージしたのは昔の日本の食事。

できるだけ添加物を避け、出汁も出来合いのものではなく、鰹節を削るところから自分たちで。


すると子どもたちは、少しずつ素材そのものの味を感じる力が増していきました。

お米の甘み、出汁の旨み、塩の力強さ。

派手な味付けがなくても、「美味しい!」と感じられるようになり、質素な食事に誰一人として文句を言いません。


それはきっと、目の前の食べものが、もうただの「食材」ではなくなっていたから。

そうして食べものの背景を自分たちの身体で知ったことで、

一粒のお米も、ひとつまみの塩も、一滴の醤油も、一切れのお肉も、

「そこにあって当たり前のもの」から、「有り難くいただくもの」へと変わっていったのだと思います。


キャンプ11日目、最終日の「ふりかえり」の時間。

子どもたちに問いかけました。

「『当たり前』の対義語って、なんだと思う?」

みんな首をかしげながら、

「奇跡?」「特別?」


『当たり前』の反対は

「有り難し」――つまり、『ありがとう』

有ることが難しいから、有り難い。


今回、子どもたちに一番伝えたかったのは、

「当たり前なんて、本当は何一つない」ということでした。


元気に朝を迎えられること。

毎日ご飯が食べられること。

水道をひねれば水が飲めること。

家族がいること。仲間がいること。

自分が今ここに生きていること。

どれも、本当は当たり前ではありません。


そして今回の合宿では、これまでにないほど子どもたちの口から、

「ありがとう」という言葉が飛び交っていました。

自分たちで汗をかき、手を動かし、命に触れ、仲間と助け合う中で、

「これは当たり前じゃないんだ」

ということに、一人ひとりが気づいていったからこそ、自然に出てきた言葉だったと思います。


食べもののROOTSを辿ることは、食について学ぶだけではありませんでした。

目の前にあるものの向こう側を想像すること。

そこに関わる人を想うこと。自然や命に気づくこと。

何でも簡単に手に入る時代だからこそ

あえて手間をかける。あえて不便を経験するあえてその根っこまで辿ってみる

そうすることで、「当たり前」が、「有り難い」に変わっていく。


今回、ROOTS CAMPで子どもたちの口から何度も聞こえてきた「ありがとう」。

暮らしの根っこを辿った先にあったものは、食べものへの感謝だけではなく、

今ここにあるすべてへの「ありがとう」でした。

田んぼの泥も、煙たいかまども、汗だくの畑も、命に触れた時間も。

きっと全部が、子どもたちの中に小さな「根っこ」として残っていくのだと思います。


いつか何かに迷ったとき、その根っこが子どもたちを支えてくれたら。

そんなことを願いながら、今年の ROOTS CAMP たくさんの「ありがとう」に包まれて、無事に終えることができました✨

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました😊




 
 
 

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