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全部ひっくるめて「いただきます。」

9月26日
読了時間: 4分

元またね自然学校スタッフの弘奈です。

先日「有難い」体験をしたので、久々に文章にします

その体験をした場所は、まさに私の原点の場所。

またね自然学校。

ここでは、

作物や動物の命をいただくこと。

生産者さんの想いをいただくこと。

愛情を込めて料理をしてくれる、おもてなしをいただくこと。

たくさんの「いただきます」の大切さを学びました。

これが、私の原点であり、始まりです。


東京で働き始めて6年。

久しぶりに原点に戻りたいと思い、気づいたら修善寺にいました。

そして今回、私が体験した「有難い」こと。

それは、生産者さんの生の声を、間近で聞けたことでした。

今回、またね自然学校では初めて無農薬のお米づくりに挑戦していました。


「当たり前」の対義語は「有難い」。

美味しいお水が飲めること。

美味しいご飯が食べられること。

温かいお風呂に入れること。

一見当たり前に思えることも、

決して当たり前ではない。

「難が有るから、有難い」

お米づくりや、生きるための行動を通して、そんなことを知るプロジェクトの一環です。


実際にお米づくりをしてみて感じたことや体験談をたくさん聞きました。

無農薬だからこそ、稲の間にはヒエがたくさん生える。

それを一つひとつ手作業で取り除く。

悪天候が続けば、稲が倒れる。

お米を乾燥させたいのに、

お日様を待っている間に芽が出てしまえば、

収穫できなくなってしまうこともある。

自然を相手にするということは、

思い通りにならないことの連続。

それでも自然と向き合いながら、ようやく収穫のチャンスが訪れます。


そして今回、ちょうど私はその「収穫」の部分を体験させてもらいました

機械を使って収穫するだけだから、そんなにやることはないのかな?

……と思っていたら、大間違い

稲と藁を機械で仕分けした後、藁を12束くらいにまとめて、

その藁をまとめるための紐を作って、

さらに運んで……


ひたすら同じ作業を繰り返すこと約5時間。

気づいたら、5時間ずっと藁をまとめていました。笑


でも、その藁にもちゃんと役割がある。

私がまとめた藁は、

冬になって雑草がなくなり、食べるものが少なくなるヤギたちの餌になるそうです

そしてヤギたちが食べて、

糞をして、それがまた肥料になる。

一つひとつの作業に意味があって、すべてがつながっている。


「美味しいお米」ができるまでの、

ほんの一部分だけど、その過程に自分の手で触れられたことが嬉しかったです。

ようやく収穫できたお米が、

一体どんな味がするのか。今から本当に楽しみです

そして、アドバイスをしに来てくださっていた百姓さんが、

「農業は毎日がSundayって言われるけど、毎日がMondayだ!」

と叫んでいました。笑


農業は、休みがない。

天候にも左右される。

手間をかけても、必ず収穫できるわけではない。

「時給に換算すると10円〜100円くらいになることもある」

そんな現実についても聞かせてもらいました。


私が普段何気なく飲んでいるコーヒーや、

パンを何個か買うくらいの金額と、

お米5kgが同じくらい。

「これだけの時間と手間をかけて、

命を育てて、ようやく収穫したものが……」

そう考えると、

改めて「食べ物の価格」について考えさせられました。


今は、生産者さんから直接販売できる経路をつくったり、

生産者さんを支えようという動きも少しずつ生まれています。

でも、まだまだ現実は厳しい。

だからこそ、

食に携わる私たちには、何かできる力が絶対にあると思っています。

今回またね自然学校で聞いた声を

ただ「大変だったんだな」で終わらせたくない。

何かに変えていきたい。

食を扱い、

それをサービスとしてお客様に提供する側だからこそ、

もっと責任を持たないといけない。

できる限り食品ロスをなくす。

ただ捨てるのではなく、

できる方法で循環させる。

生産者さんがどんな想いで、

どれだけの時間と手間をかけて、

私たちの食卓まで届けてくれているのかを知る。

そして、その想いをお客様にもちゃんと伝えていく。


今回、原点に戻って、改めて強く感じました。

「いただきます」って、やっぱりすごく大切だな。

命をいただくこと。

誰かの時間をいただくこと。

誰かの愛情をいただくこと。

全部ひっくるめて、

「いただきます。」

そして、

「有難うございます。」

またね自然学校で、

また大切なことを教えてもらいました。


 
 
 

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