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【5月土の根活動】洞窟樹海探検⛰️🔍


はじめまして!

5月の土の根プログラムを担当します、ゆりなです。

よろしくお願いします!


5月のアクティビティは、「洞窟探検」、そしてテーマは「当たり前に感謝する」です。


今回の目的地は、富士箱根伊豆国立公園にまたがる富士山原始林、及び“青木ヶ原樹海”です。

皆さんはどんなイメージをお持ちですか?深く猛々しい緑や木々、または怖い噂なんかもあったりして…

なんとなく、青木ヶ原樹海へのイメージを意識しながらぜひお読みください。そして、当たり前に感謝するとはどういうことなのか。

真の青木ヶ原樹海を知れば、あなたも絶対に訪れてみたくなるはず。なんたって私が、活動を通した今、大ファンですので!


初日は、初めてまたね村へとお邪魔しました。

山道を奥へと進み、現れたまたね村。

初めておじゃまするのに、どこか懐かしい…思わず「ただいま!」と言いたくなる、自然のすぐお隣に在るような心地良さが、そこにはありました。


ここでは、「自分の力で生活をする力」を大切に育む取り組みが行われています。食事に卵をおすそ分けしてくれる鶏がいて、共に生きる犬がいて…

そんなまたね村で出迎えてくださった方達は、「生きる素敵」を知る魅力溢れる方達ばかりでした!


季節の紙芝居で5月の知識を学び、そしてアイスブレイクで行った「人間知恵の輪」。

お互いの的確な指示と洞察力て難なくクリア!昔私が挑戦した時は大混乱だったのですが…皆さんのチームワークのおかげですね^^緊張気味だった私もこの頃にはすっかり笑顔でした。


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そしてアウトドアな人間になるための講習会。

基本のき!且つ野外活動の要である、「ロープワーク」を学びました。全部で200種類以上あるそうですが(ロープってすご!)、今回はその中でも基本的な、本結び、もやい結び、巻き結び、エイトノット、自在結びを習いました。

愉快な寸劇を用意してくださって、本当に楽しかった笑

シチュエーションと必要な要素がすんなり頭に入ってきて、非常に有意義でした。教え方もとてもお上手で、これで私もアウトドアマスターに近づけたかな。


雨の中、明日の昼食用の卵をいただきに鶏小屋へ。犬のすずちゃんともご対面して(天使でした)、みんなで飼付けに取り掛かります。「自分の力で」、「感謝を込めて」…。


そしてお待ちかねの夕食準備。

りかこが用意してくれた、栄養満点のレシピ通りみんなで協力して取り掛かります!

慣れない作業も、手さばきから教えてくださいました。みんなで料理するって、こんなに素敵な事なんだな…。

食卓を囲んだ時には、誇らしい気分でした!みんな本当にありがとう!

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人生初の寝袋に身を包み、「明日は晴れますように…」と願っていたら、あっという間に寝落ち。意外と暖かいんです。

そうして閉じた1日は、初めての事だらけで新鮮でした。しかし、懐かしさは確かにそこにある不思議…

またね村のことをもっと知りたくなった私なのでした。



迎えた「洞窟探検」当日。


前日の雨の不安はよそに、澄んだ空と満杯の陽の光を浴びて、絶好のお出かけ日和!


前夜からみんなで準備したおにぎりとお弁当を頬張り、超級な晴れ空と雄大な富士の峰にお出迎えされ、私達一行はそのお隣、「大室山」の樹海を目指します。


富士山の中腹には、いつくかの名称が着いた別の山が存在します。それらは、富士山が「噴火した跡」そのものなんです。さっそくキーワードの登場です。

噴火した跡地が盛り上がり、山になる。まるで親と子ですね。「大室山」はそんな子供のひとつ。


陽の光こぼれる緑美しい樹海に、いざ突入し初めに気づいた事。それは

・奇妙に曲がりくねった木々

・黒く硬い地面

・苔むした岩

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見てください。こんな曲がり方見たことない…!

これが、ここでは珍しくないんです。このような木が集まり、まさに樹の海を泳いでいるよう。


なぜこのような形をしているのか。

そのヒントは黒く硬い地面にあります。


木々が立派に育つ条件はなんでしょう?

・肥えた土

・十分な水分

・陽の光


ところが、この樹海の地面なんと溶岩なんです。

黒く、ボコボコ穴の空いた溶岩は水を蓄えません。また、木々達に栄養を与えることもできないでしょう。


青木ヶ原樹海とは、実は過去に起きた噴火によって流れ出た、溶岩の跡なんです。

森林は破壊され、辺り一面を焼き尽くしました。

1200年前のことです。


青木ヶ原樹海とはまさに、破壊からの再生の証。少ない水と養分から、一生懸命に背を伸ばし続けるその姿が、生命力が、この曲がりくねった形に現れているんです。1200年間の復興の最中、まさに、成長中の「赤ちゃんの森」なんです。


苔に始まり、木が育つ。育ちきれず朽ちた木は、腐食してその幹が土となります。

そうして、先代の犠牲を繋ぐ新たな木々が、出来たての土を使ってまた成長する。この星の美しい自然のサイクルです。樹に囲まれたこの場所で、見て触れて感じる。そうして学ぶという機会は本当に貴重で、心深くに残る経験でした。奇妙な形の木々も、こうして見ると愛着が湧いてきませんか?


一行は洞窟を目指し、さらに進みます。

驚いたことに、突然足元が柔らかくなり、直立した木々が増えてきました。様変わりした景色は、まるで別の森…


振り返ると、まさにその境界線が!


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これが、「溶岩の流れた跡」の目に見える証拠です。

私たちが通ってきた復興中の赤ちゃん森、そしてここは、溶岩の流れを免れた「大人森」です。


実はこの森も、噴火の再生を経験した先輩です。3000年前のことでした。


3000歳のこの大人森にも、

赤ちゃん森のような曲がりくねった木々や、冷たく硬い溶岩の地面で頑張った時期があったのでしょう。

直立した天高い木々、ふかふかに肥えた地面と落ち葉、生命力と年月の結晶です。1200歳の赤ちゃん森に、「こうなれるように頑張れ!」とエールを送りたい気持ちでした。


この森の発展に大きく貢献した木があります。

森の女王「ブナの木」です。


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ブナの木は水分を貯め、必要な時に放出する「ダム」の役割を持っていました。この木があるということは、その森は「立派である」という証拠です。

私達はしばらくその傍らに寝そべり、母なる生命力を感じてまったり。安心する…このまま眠りにつけそうな…

私達も、この星に生きる生き物として、森と分かち合い触れ合う事が大好きなはずなのです。


そしていよいよたどり着いた洞窟の入口。

奥へと進みますが、やがて陽の光は完全に届かなくなり、ヘッドライトを消すと、そこは塗りつぶしたような暗闇。


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お互いの声だけを頼りに進みます。私たちがこれまで、どれだけ視界に頼って生きていたのか。先の見えない不安に、自分の存在すら危うくなるような感覚に、痛いほど実感させられます。


細く体をねじ曲げ、やっとの思いで洞窟を脱した時は、緑が以前より鮮明に、美しく思えました。世界ってこんなに綺麗だったっけ!!!と感傷に浸って、大興奮です。


当たり前に見ていた色とりどりな世界、木々、空気、地面。

それは、当たり前ではないこの星の生命力の努力によって、成し遂げられたものだったのです。


綺麗だ!空気が美味しい!

それだけではない、森の魅力に気づけたそんな活動でした。帰り道は、それを知れたおかげで、漲る生命力を存分に浴びている気分。懸命に生きようとする樹海の木々達に習い、私達も日々の当たり前に感謝しながら強く生きねばなりません。車窓から山々を見つめながら、森から教えて貰ったことを沢山考えていました。


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陣馬の滝。

夏を先駆けたような清々しさ!

足を刺す冷たさだったけれど、童心に帰って自然と遊ぶのがとても楽しくて、普段からは想像もつかないほどはしゃいでいました笑

石で水切りをして、滝裏で水を汲んで、私には滅多にない貴重な遊びだったけれど、私ってこんなに自然が好きなんだなぁなんかも思ったりして、そんな晴れた日の川遊びでした。


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車内で皆さんとカラオケ大会で盛り上がっていると、あっという間に駅に着いてしまいました。


最後に、今回の活動を紙1枚に表現する時間があったのですが、私はどうしても見たすべてを描きたくて、それでも足りなくて!


沢山学び、沢山感じ、沢山触れて、沢山考えて。

そんな二日間でした。そんなこんなで締めとさせていただきます。


溢れる思い出を綴ったそんな文章でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。


以上、感謝を込めて、ゆりなでした!

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